日本赤十字放射線技師会

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災害医療における放射線技師の役割

近年、国内外問わずに地震や水害など多くの災害が発生しており、必然的に災害医療に注目が集まっております。この分野において、重要な役割として認識が高まりつつあるのが「ロジスティクス」と呼ばれる業務です。聞きなれない言葉ですが、災害医療における放射線技師の役割として非常に重要であると考えられます。「災害医療ロジスティックス」の業務とは、災害現場においての医師・看護師の医療業務を全面的にサポートしていく業務です。赤十字で言えば「主事」、DMAT(災害医療派遣チーム)で言えば「調整員」と呼ばれる職種になりますが、ここに我々放射線技師のニーズがあると考えています。放射線技師は、基本的には放射線機器がなければ医療に携わることができません。さらに、電気などのライフラインのままならない環境である災害現場では、放射線技師としての役割は無いに等しくなります。しかし、我々が日頃から培っている医療知識と経験は、災害医療現場では大きな能力となり、医師・看護師のサポート役として発揮することができるのです。医師・看護師は重傷者の対応に追われる為、会話のできる軽症者は、サポート役の調整員に対応を求められます。日頃から直接患者と接しており、医師・看護師とのコミュニケーションも他業種より多く取れているのは、我々放射線技師と考えます。急性期の災害現場では、医療用語が飛び交うため、日常使い慣れているという点も重要です。

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近い将来、国内において災害現場で放射線機器での撮影ができる日が必ず来ます。その時点で重い腰を上げ、災害医療を勉強し関わり始めるのではなく、今、放射線技師の知識や経験・能力に対してのニーズに答え、積極的に関わっていくべきと思います。一人の医療従事者として…

兵庫県災害医療センター/神戸赤十字病院 中田正明

投稿者 【浅妻 】

【2008年08月26日(火)】

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